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ワスプ (CV-7) : ウィキペディア日本語版
ワスプ (CV-7)

ワスプUSS Wasp, CV-7) は、アメリカ海軍航空母艦。アメリカ海軍においてワスプ〔ちなみに艦名の「ワスプ」とは「ジガバチ」及び「スズメバチ」の意味で、広義に肉食の大型の全般を指す。蜂を語源とした空母には、「ホーネット」(''USS Hornet, CV-8'')(''USS Hornet, CV-12'')も挙げられる。〕の名を受け継いだ艦としては8隻目にあたる。同型艦はない。1942年9月、日本の潜水艦伊-19の魚雷に被雷、大火災の後、自沈処分により沈没した。
== 概要 ==
アメリカ海軍はワシントン海軍軍縮条約で許可された航空母艦用の排水量で正規空母「ヨークタウン級」を建造した1933年の時点で条約で定められた空母保有割り当て排水量の残りは14500トンとなり軽空母1隻の建造が可能であったことから「ラングレー」の代艦として本艦が建造された。
基本設計はこの時点のアメリカ海軍における最新型であるヨークタウン級に採り、ヨークタウン級の建造で検討された設計案のうち排水量の近い15,200トン設計案を用いてヨークタウン級の準同型艦として補完とする方針であったが、前述通り軽空母に使える排水量制限が予想よりも厳しいものとなったために15,200トン設計案は棄却されて、新しい艦形で「レンジャー」の準同型艦として新規に設計が開始された。この時点で軽空母「レンジャー」の運用で得られた用兵側の厳しい意見が得られており、本艦の設計は「レンジャー」の問題点を改正すると共にヨークタウン級の設計で得られた新技術を盛り込む形で設計が進められた。その結果、本艦は艦隊防空任務や爆撃機を用いた索敵任務を主とする代わりに雷撃機の搭載を考慮しないものとされた。〔アメリカの空母(学研), p. 107〕
第二次世界大戦当初は艦形が小型で攻撃力も少なかったために大西洋艦隊所属であった。船団護衛任務やドイツ海軍が通商破壊に送り出した「アドミラル・ヒッパー」捜索等に従事していたが、逼迫する太平洋の空母不足により南西太平洋戦域に投入され、そこで戦没した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ワスプ (CV-7)」の詳細全文を読む



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